丹波で起業した人たち

経験に基づく確かな技術で丁寧・確実な金属加工を

株式会社タケイチ工業
  小堀健一さん
連絡先090-7753-6632
山南町草部
丹波市山南町草部交差点で2020年4月に工場を構えた「タケイチ工業」。建設現場から自動車工業など、金属加工のあらゆる分野で技術を発揮する「製罐業」の工場です。図面をもとに正確で丁寧な製品づくりを心がけ、日々技術の研鑽に励む代表の小堀健一さんにお仕事内容や今後の意気込みを伺いました。



ABOUT タケイチ工業


■経歴

製罐業を営む父のもとで高校時代から技術の習得に励み、高校卒業後に職人として父の傍らで経験を積む。14年間の研鑽を経て独立し、2020年4月3日に丹波市山南町にタケイチ工業を立ち上げる。


■ご挨拶

製罐業とは、鉄やステンレスなどの金属板を切断し、組み込み、溶接加工をして、建造物の一部や機械部品、架台(作業台)などを製造する金属加工業です。普段の生活では聞きなれない業種ですが、工場や建設現場、身近なところでは飲食店の厨房ダクトや車のマフラーなどさまざまな分野で製罐業の技術が使われています。機械や部品の製造だけでなく、溝板のような家庭や地域で役立つ溶接や加工もできますので、困りごとやお役に立てることがあればぜひお気軽にご相談ください。


(タケイチ工業 外観)



サービス・メニュー


■製罐加工の流れ


ご依頼者さまの製罐図をもとに図面を展開して、使用する材料(鉄板など)を発注し、納期とお見積りをお知らせします。※ご要望の納期に沿えるよう調整いたします。
製造工程は、図面の展開、材料調達、材料の切断、加工(曲げ、孔開加工など)、溶接、組み込みとなり、最後に研磨(表面処理)、検品を行ったのち納品いたします。




(工場内部の様子)


■設備と技術


最大で長さ10~15m、重さ2~3.5トン程度までの製品製造が可能です。製罐業は機械を使った加工もありますが職人による手作業が多く、とくに溶接時の熱による縮みやゆがみを除去する歪(ひずみ)とりの処理は、長年の経験による技術と勘が欠かせません。当社では公差(図面との差異)1~2mmの範囲で仕上げる正確で丁寧な製品づくりを行い、お客様に喜んでいただいております。
これまで、パイプベンダー機用の架台(作業台)、飲食店の厨房ダクト、発電機のカバーなどを製造しております。また、国内だけでなく、海外(アメリカ、タイ、韓国など)で使われる製品の製造も手掛けています。



(溶接をする小堀さん)



(過去の発注例:発電機のカバー)



(過去の発注例:ベンダー機の架台)

今後の展望・メッセージ



ひとつひとつがお客様のオリジナル製品になりますので、ご要望にお応えできるように日々、技術の研鑽に励んでいます。図面をもとに製造しますが、複雑な構造や初めて目にする構造も多く、また数年に1度、依頼されるような製品もあるため、技術の記録を行い蓄積していくことも大切にしています。また、技術を高めると同時に、いずれは設備投資を行い、より大型の製品を製造できるようにしたいと考えています。
そして、製罐業界の将来を見据えて、技術を守り若手に継承していくことにも取り組みたいです。機械による加工だけでなく職人の技術が欠かせない仕事なので、自分自身が父親から技術を学んだように若手を育てて長く事業を続けられるようにしたいと思っています。

また、従業員を募集しています。未経験者から経験者まで、興味のある方は下記の携帯電話の番号におかけください。



(小堀健一さん)


店舗情報



株式会社タケイチ工業


■所在地
669-3151 兵庫県丹波市山南町草部220-1
■連絡先
TEL090-7753-6632 FAX0795-71-6383